新キャンパー「ニンジャ」からくり仕掛けの正体 1200万円超、大容量収納を実現したギミック

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このキャブコンだが、国産モデルでは、とくにトヨタのキャンピングカー専用シャシー「カムロード」をベースにしたモデルに人気が集まる。ニンジャも同様で、カムロードの2.8L・ディーゼルエンジン車をベースに、個性的な外観や装備を施している。なお、今回紹介する展示車両はリアにダブルタイヤを装着した2WD車だが、ラインナップには4WD車も用意している。

新型の高級キャンパー「ニンジャ」の外観

後ろから見たニンジャの外観
後ろから見たニンジャの外観(筆者撮影)

ダイナミックなエクステリアデザインを採用しているニンジャの外観。とくにオプションで設定されているオリジナルのフロントマスクが先鋭的な印象を強調している。

ボディサイズは、全長5160mm×全幅2060mm×全高2950mmと大型で、車体前方の屋根には、バンクベッドと呼ばれる就寝スペースも備える。また、ルーフの後方にはボディと一体成型のスポイラーも採用し、リアビューにスタイリッシュさを演出。ルーフトップの空気の流れを調整する機能も持つことで、走行安定性にも寄与している。ちなみに今回の展示車両の場合、乗車定員は7名、就寝人数は5名だ。

「からくり仕掛け」の収納ボックス

車体サイドの収納ボックスを引き出した状態
車体サイドの収納ボックスを引き出した状態(筆者撮影)

外観デザインもかなり個性的なニンジャだが、よりユニークなのが、先述した「からくり仕掛け」。その実体は、車体の左サイド部とリアバンパー部に内蔵している大容量の収納ボックスだ。

さまざまな用途に使えるこれらのボックスは、いずれもスライドレール付き。停車時に車外からノブを引くだけで簡単に引き出すことが可能だ。また、フタ付きなので荷物が汚れたり、紛失したりする心配もないし、キーロック付きのため防犯対策も万全だ。

車体サイドの収納ボックス
車体サイドの収納ボックス(筆者撮影)

そして、走行中や車両を離れるときなどは、車体内へ戻せば存在すらわからない。つまり、こうした特徴が「からくり仕掛け」と呼ぶ所以なのだ。しかも、これらのボックスは、キャビン部(室内)床下に設置するため、室内の広さを犠牲にしない。走行中は車体に余計な出っ張りもないため、走行安定性も十分に確保できるといった利点を持つ。

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