激務でも心が折れない人が持つ「3つの習慣」 ネガティブ感情はこう「流す」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

私は心理学者イローナ・ボニウェル博士が開発した「SPARKレジリエンス・トレーニング」をベースに、企業・病院・官公庁向けにレジリエンスの強い人材育成を行い、さらには様々な分野でレジリエンスを教える次世代講師の育成にもかかわっています。

不安でも強気でいられる人の3つの習慣

拙著『なぜ、一流の人はハードワークでも心が折れないのか?』(SBクリエイティブ)では、勤勉かつハードに働いても、ストレスに負けずに元気でいながら、最後には結果を出す人の秘訣としてのレジリエンス力を高める「3つの習慣」について紹介しました。これは、どんなに不安な状況でも、強気で前向きでいられる人材に変わるための習慣でもあります。

1つ目は、ネガティブ連鎖をその日のうちに断ち切る習慣です。活力に満ちた1日を迎える秘訣は、朝の目覚めの質にかかっていることが、さまざまな調査でわかっています。そのためには、ネガティブ感情を断ち切るためのアクションを行い、気持ちをリセットして安眠・熟睡体制を確保する習慣が重要です。

『なぜ、一流の人は不安でも強気でいられるのか?』(SBクリエイティブ)画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。

2つ目が、気持ちの立ち直りを加速させる精神的な筋肉といえる「レジリエンス・マッスル」を鍛える習慣です。仕事のストレス体験のたびに鍛錬することを勧めています。

3つ目は、多忙な毎日の中で時折立ち止まり、振り返りの時間をもつ習慣です。

近年、週末などに都心のホテルに宿泊し、静かに内省の時間をもつビジネスパーソンが増えているといいます。苦しかった体験をそのままにするのではなく、「あのつらい経験にはどんな意味があったのか?」「なぜ、どん底から再起することができたのか?」を回想して、自分の強みを再認識し、次に生かす教訓を得ることは大切な習慣です。これらの習慣がレジリエンスを高め、ハードワークでの心の疲労を防いでくれるのです。

また、逆境に直面しても強気でいられるように変わるための秘訣でもあるのです。

 
次ページすぐに「無理です」という入社2年目の部下
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事