アメリカの話し方教室では「あいづち」を重視する 現地の学生が通うスクールの授業内容とは?
しかし、要約あいづちは、相手の気持ちを的確に代弁できていないとかえって失望される可能性もあるため、「この解釈で正しいはずだ」と決めつけるのではなく質問形式にすると、もし間違えていても相手に嫌な思いをさせることは少ないでしょう。
また要約に自信がないときは「もしかして〇〇ということですか?」「失礼だったらすみません、〇〇というふうに聞こえますが合ってますか?」と言い方を工夫しましょう。
たとえば、前例のように「気の合う人がいれば旅行に行ってもいい」と要約すべきところで解釈を間違えて、「つまり、“誘われなければ”旅行に行かないということですね?」とズレた要約をしてしまうと、「そんな言い方されたら、私が誰にも誘われないのですねているみたいじゃないですか」と反感を持たれてしまうかもしれません。
難度が高い要約あいづちを使いこなすには
このように、要約あいづちはあいづちの中でも最も難度が高いあいづちであると同時に、うまく使いこなせれば最も相手から信頼されるあいづちでもあります。ですから、要約あいづちを使う場合は、相当に相手の話に集中して、常に自分の言葉に置き換えながら理解していくように心がける必要があります。
要約あいづちを使いこなすために障害となるのは、自分の思い込みの強さです。相手がうまく言語化できずに試行錯誤しながら話している最中に、勝手に自分の思い込みで「つまり〇〇ですね!」と決めつけてしまうと、単なる早とちりになってしまいます。
ですから、要約あいづちを使うときには相手の話を虚心坦懐に聞くことを心がけなければなりません。
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