両社の議論が始まったのは1月中旬。「自動車産業全体について議論する中で共通の課題認識があった」(ホンダの三部敏宏社長)ことが提携への大きなきっかけになったという。「自工会(日本自動車工業会)の会合で話す機会が増えて距離が近づいたようだ」と日産元役員は語る。
EVは希少金属を多く使う電池のコストが重く、ガソリン車に比べて収益を上げにくい。そのうえ、中国勢が値下げによる価格競争を仕掛けてきており、「消耗戦の様相になっている」(ホンダ系部品メーカー首脳)。これまで以上のコスト削減が必須となっている。
ただ、既存の生産体制をEVに特化したものに刷新するだけでも「グローバルで兆円単位の投資が要る」(ホンダ幹部)。両社が手を組むことでスケールメリットを利かせ、幅広い領域での負担軽減を狙う。
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