希代の起業家を成功に導いた、正しい「失敗」の仕方 2つのユニコーンを生み出したユリ・レヴィーンに学ぶ
2つのユニコーン(創業10年未満、評価額10億ドル以上の未上場企業)を生み出し、グーグルに11.5億ドル、インテルに10億ドルでイグジットしたユリ・レヴィーン氏。希代の起業家が提唱するスタートアップの基本的な考え方は「問題に恋する」ことだと言います。これまでの経験や思考の軌跡をもとに、レヴィーン氏が新しいアイデアを実現するために必要なことを解説します。
※本稿はレヴィーン氏の新著『Love the Problem 問題に恋をしよう ユニコーン起業家の思考法』から一部抜粋・再構成しています。
スタートアップに必要なのは「完璧」ではない
失敗の旅には、どのくらいの時間をかけるべきか。答えは、「何年も」だ。やり方がまずいわけではない。
スタートアップの成功には、運と正しい実験という2つの要素が関連するからだ。
もちろん、最初の挑戦でうまくいけば、もっと早く動ける。運はいつでも助けてくれる。
フランスの哲学者ヴォルテールはかつて、「完璧は善の敵」と言った。スタートアップの世界に向けて少し言い換えるなら、「完璧は『必要十分』の敵」だ。「必要十分」は、市場で勝つには十分なことが多い。
必要十分な商品が市場にあると想像してみよう。
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