原発再稼働を阻む「壁」 ストレステストの矛盾
評価の手順も不安視される。EUの場合、電力会社のシミュレーションを規制機関が評価し、最終的に第三国の専門家も含めた専任チームが評価を下す。対する日本では原発の新規申請と同様、保安院と安全委のダブルチェックで臨む。ただ当の安全委は、「再稼働は政府の判断」(班目春樹委員長)と、戸惑いを見せる。安全委は100人余りの小規模部隊で、EUと同じ事をする人的資源に乏しい。
原発を再稼働する“大義”として、突如持ち上がったストレステスト。だが実現に向けては、いくつものハードルが待ち構えている。
(倉沢美左 =週刊東洋経済2011年7月23日号)
※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
photo:CC1.0 BY-SA
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