いくらExcel勉強しても、「役立つ分析」できない訳 99%の人が知らない、分解と比較で成果を出す術

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そして、残念ながら多くのビジネスパーソンはこのことに自覚的ではありません。これまでの経験からそれを主観的な数値に変換するなら、99%の人が自覚的でない」となります。

「分解」と「比較」の両方がそろって分析は完成する

分析には、絶対に欠かせない要素が2つあります。それは、「分解」「比較」です。分析とは、「分解」と「比較」の2つの動作を組み合わせることなのです。

簡単な例を挙げてみましょう。より活躍できるビジネスパーソンになるために、自己“分析”をするとします。

おそらく、あなたはまず職場にいる「仕事で活躍しているデキる人」をひとり挙げ、その人物をいくつかの要素に分解し、活躍できるビジネスパーソンの条件を探ってみるでしょう。

例えば、次のような条件が浮かび上がってくるかもしれません。

①思考力とコミュニケーション能力が高い

②社外あるいは他業界からの情報収集を欠かさない

③どこか「可愛げ」がある

仮にこの3つを兼ね備えた人が「仕事がデキる人」であると分解によって整理できたら、次に、自分とその人物を比較することで、ご自身の弱点や課題を明らかにするのではないでしょうか。

分解をしてから比較をしたことで、「①についてはこれまでも努力していたので問題ない。②はこれから頑張ろう。③はその人固有の長所だから、自分だけの長所をほかに探ってみよう」のように、分析の結果を存分に生かすことができます

もし仮に、分解を行わず比較のみを行ったとしたら、「自分はデキる人と比べてなんてダメなんだ」のように、ただ落ち込んでしまうだけの結果となってしまうかもしれません。

このように、一連の行いの中に「分解」と「比較」が登場していることがわかります。この2つの動作をすることで、正しく分析を行うことができ、答えが明らかになっていくのです。

分析という言葉はあまりに簡単に使えてしまうため、分析とは具体的に何をすることかがわかっていない人でも、当たり前のように口に出せてしまいます。

だからこそ、分析という言葉が意味する動作をしっかりと理解したうえで、「分析をする」という発言をすべきでしょう。

次ページ部下の「正しい分析」をうながす質問
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事