「モンスター中途社員」の採用を防ぐ具体的な方法 自己中心的かつ理不尽な社員を見抜くには
経験豊かな採用担当者でも詐称やモンスター社員を100%見極めることは難しく、採用は常に失敗と背中合わせです。「人は採ってみないとわからない」というのが人事業界の共通認識になっていますが、石橋を叩きすぎると誰も採れなくなってしまうので採らざるを得ない場面もあり、採用はある種の賭けでもあります
とはいえ、「しかたないよね」で済ますことはできません。採用したら、たとえダメでも解雇することは困難です。モンスター社員が入社したら、他の社員の人材流出も引き起こします。ミスマッチの確率は極力下げなくてはいけません。
ミスマッチを避けるために注意すべきこと
まずは「求める人材像」を明確にし、面接でしっかりとコミュニケーションを取りましょう。中途採用の場合、特に重要なのは「前職の退職理由」です。前職を辞めた理由を会社や他人のせいばかりにする人は採用しない方がいいでしょう。他責型の人材は経営者が最も嫌うタイプであり、入社後にモンスター化しやすい傾向があります。
会社都合で繰り返し退職している人も、注意してください。原因は本人の会社選びに問題があると考えられ、自社でもミスマッチが起こる可能性大です。
また、「質問はありますか」と聞いて「大丈夫です」と答える人も採用は避けたほうがいいでしょう。本当に自社で働きたいと願っている人は、当然何か聞きたいことがあるはず。この会社に入って何をしたいのか、そのために何ができるのか。その人がやりたいことを深掘りし、興味関心の対象を探っていきましょう。面接で応募者にたくさん質問してもらうことは、採用のミスマッチを避ける有効な手段の1つです。
ただし面接だけでは、採用のミスマッチを完全に防ぐことは困難です。経歴詐称などは巧妙に嘘をつかれることが多く、基本的には騙されます。客観的な分析をするためには、SPIなどの適性検査を実施することをおすすめします。