今すぐ「AIに淘汰される上司」の悲しすぎるルーツ 上司の仕事は「情報管理」でなく「目標管理」
しかし、これまでやってきた「情報管理」が自分の仕事であり、「情報管理」することで「責任」をまっとうできると誤解しているマネジャーは、このような便利なシステムを使いたがらない。
自分の仕事がなくなるからだ。
これまでは、
「現状どう?」
「今期の数字はいきそう?」
と会議でヒアリングしていればよかった。しかしシステムが導入されると、現状のデータに基づいて、どこに問題があり、どのように問題解決すべきか。「コンセプチュアル」を使って仮説を立てなければならない。
アナログに固執するマネジャーは失望される
部下にとっては、そのほうが断然ありがたいはずだ。とくに、デジタルネイティブの若者は「タイパ」を重んじる。はやく成果を出したいし、はやく成長したいのだ。
だからこそ、便利なデジタル技術を使わず、データを分析することもなく、口頭で確認しようとする上司に対し、強い違和感を覚えるのだ。
「一見ムダのように見えて、実は意味のあること」
などと到底思えず、
「本当にムダなこと」
と、若者の目には映るだろう。
・ムダが多すぎること
・昔のやり方を変えないこと
この2点が部下を失望させる。どこでデジタル技術を使い、どこでアナログのコミュニケーションをするのか。そのメリハリがないマネジャーは、AIによって淘汰されていくに違いない。
新刊『若者に辞められると困るので、強く言えません:マネジャーの心の負担を減らす11のルール 』では、現代の若者にどのように接したらいいのか? ちょうどいいマネジメントのルールを11のテーマに沿って解説した。
ぜひ本書を参考に、若者を正しく導いてもらいたい。
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