8月の復旧に向けて全力、より踏み込んだ支援を--民間病院の震災被害と完全復旧への取り組み

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小


 東京の医療法人本部とは電話もつながらず、本部は自らの判断で支援体制を組んだ。「古川(宮城県大崎市)あたりまで行けば電話が通じるらしい」と聞いたので、私はそこまで車を走らせて、本部からの支援の車と合流し、病院に戻ってきた。

--復旧作業の進捗状況は。

4月11日には2階病棟を使って外来診療を開始した。現在、1階の修繕工事を進めており、8月の完全復旧を目指している。現在は87人の患者さんが入院しているが、完全復旧時には135人まで受け入れが可能になる。将来も現在の場所で続けるかどうかは、石巻市の復興の行方を見極めつつ、数年レベルで考えることになる。

--病院が受けた被害額はどの程度になりますか。

建物や備品関係の損壊は3億円程度になるだろう。患者減少などのマイナス分を含めると、満床だった場合と比べて、損失はトータルで10億円レベルになる。
 
 医療法人本部によれば、今回の復旧に際しては、自助努力で賄う。救急などの政策医療を手掛けていないことから、復旧に際して補助金は出ない。地域医療を担っている民間病院にも、もう一段、政策面での配慮をしていただけるとありがたい。
(岡田 広行 =東洋経済オンライン)


■復旧工事が進められている病院内(1階のリハビリテーション室)
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事