陸前高田市で復興に向けた街づくりイベント開催へ 渡邉美樹氏が実行委員長に
死者・行方不明者数は岩手県最多の2142人、総世帯数約8000のうち半数が損壊(ともに6月時点)するなど、東日本大震災による被害を最も大きく受けた岩手県の陸前高田市。震災の日から半年後にこの町で、復興に向けたのろしが上がる。地元住民が中心となって1万人の集客を見込む大規模なイベントが開かれるのだ。
イベントの名称は「陸前高田市復興街づくりイベント~陸前高田の『元気』のきっかけと『夢』を集める日~」。 8月27日(土)、28日(日)の2日間に渡り、地元企業や商店、飲食店などがテナントを出店するほか、ステージで地元の伝統芸能などを披露することなどを予定している。
考案者は、6月1日付けで陸前高田市の参与に就任した、ワタミ非常勤取締役会長の渡邉美樹氏だ。
「参与に就任後すぐ、地元の飲食店の店主と会って店を流されたことを知り、今回のイベントを開催することを思い立った。もう一度、店を営業する場を提供することで、少しでも住民を元気付けたい」。7月1日、渡邉氏は陸前高田市役所前で記者団に対し、イベントの意義を語った。
実行委員長も渡邉氏が務め、陸前高田市長の戸羽太氏は大会名誉委員長として運営に携わる。そのほか、陸前高田市支援連絡協議会 Aid TAKATA代表の村上清氏、東証アカデミーフェローの藤野英人氏、三重県松阪市長の山中光茂氏、NPO法人スクール・エイド・ジャパンの中川直洋氏が副委員長を務める。藤野英人氏は複数の投資ファンドを経て、現在独立系投資ファンドのレオス・キャピタルワークスで取締役を務めており、資金調達の面で支える方針だ。