陸前高田市で復興に向けた街づくりイベント開催へ 渡邉美樹氏が実行委員長に
当日は陸前高田市から5000人、全国から5000人で、合わせて1万人の集客を見込んでいる。運営側は2日間のイベントでかかるステージ、テント、広告宣伝などの費用は、
1万人の集客が達成できれば、収支トントンに持ち込めると見ている。超過収益が発生した場合は、全額陸前高田市へ寄付する。ボランティアも300人参加する。
収入は当日のフードコートの売り上げや、支援金などから成り立つ。支援金は「陸前高田市復興街づくり応援ファンド」を通じて集める計画で、
イベント開催期で金融機関やベンチャー企業、一般の投資家からどれだけ出資を募れるかが、イベント成功のカギを握っている。
ほかにも、2日間限定の地域通貨を発行し、積極的な消費を促す仕組みも設けている。陸前高田市民には一律1人2000円の無料券配付も予定している。
■仮設の陸前高田市役所で行われた陸前高田商工会との打ち合わせ。奥側のいちばん左が陸前高田商工会事務局長の中井力氏
開催地は陸前高田市のどの場所になるかは未定で、近日公表する予定だ。現地までの交通手段は、遠方からは旅行会社とツアーを組む。
基本プランは、新幹線とバスの乗り継ぎによる日帰りツアーだが、宿泊込みのツアーも検討している。東京から直接バスで向かうツアーも企画している。
陸前高田市の戸羽市長は、「今回のイベントは夏祭り的要素で楽しんでもらいたい。成功すれば次の復興のステップにもつながる」と期待を込める。
渡邉氏もイベントを「行政が市民のためだけのサービスとなる、きっかけを提供する場」と位置づけ、単発的な取り組みにはとどまらせない意向だ。