東大生語る「試験前日眠れないとき」の乗り越え方 ほかの受験生たちも緊張や不安を抱えている

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いかがでしたか?「人間なんて、だいたい一緒!」という言葉は、とても示唆的だと思います。眠れないときに、いちばんのストレスになってしまうのは、「今眠れなかったら、ほかの受験生たちと差がついてしまうんじゃないか」と思うことです。

「ほかの受験生はみんな眠れていて、自分だけが寝不足だったら、明日は自分だけディスアドバンテージを背負った状態で受験することになって、不合格になってしまうんじゃないか」。そんな焦りから、眠れないことにストレスを感じ、もっと眠れなくなってしまいます。

そんな中で「眠れないから勉強しよう」と考えて、徹夜で勉強してしまうと、もっと体力が奪われてしまって、試験会場に行くときにはヘロヘロになってしまいます。

ですがそんなときこそ、「人間なんて、だいたい一緒!」と開き直るのです。

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眠れないほど緊張しているというのは、ほかの人にも当てはまることだといえます。実際、東大生にアンケートを取った結果、東大入試の前に寝不足だったと答える人は過半数を超えています。つまり、多少眠れないくらいで、ほかの受験生と差がつくことはないのです。

そう考えて焦らないようにすることで、緊張がほぐれて眠りにつくこともできるかもしれません。部屋を暗くして、暖かくして、布団に入ること。眠れないからといって勉強したり、スマホをいじったりしないこと。睡眠導入の音楽をYouTubeで流したりして、眠れなくてもとにかく目をつぶってみること。そうすれば、だんだん眠くなっていくものです。

試験当日のイメージトレーニングをする

また、眠れないときには布団の中でやるべきことがあります。それは、イメージトレーニングです。

「明日の1時間目は国語だったな。国語で、過去問で解いたようなこんな問題が出てきたら、こう対処しよう」「2時間目の数学では、70点くらい取りたいから、まずは第1問で点をこれくらい取れるようにして……」というふうに、次の日の入試でどう立ち回るかということを何度も繰り返しイメージするのです。

試験会場に行って、試験問題が配られて、どの問題をどんな順番で解くのかを考えておく。不測の事態が発生したときにどう対処するのか、もし選択肢で迷ったら何番を選ぶのか、難問があったときにどうするのか、しっかり考えておくのです。

布団に入って頭の中で何度も試験のシミュレーションをして、次の日の試験に備えること。これが重要だと言えます。

いかがでしょうか? 最後はもう、自分を信じて戦うしかありません。とにかく全力を出して、戦い抜こうとすることが重要です。ぜひ頑張ってください!

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西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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