「セクシー田中さん」報道で多発する意外な勘違い 現在のドラマは本当に漫画原作ばかりなのか?
そのミスリードは、「ドラマは漫画の原作モノばかり」という記事やコメント。
冒頭にあげた記事の中に、「『セクシー田中さん』問題で揺れるドラマ業界。オリジナル作品はなぜ実現しにくい?」(女子SPA!)がありましたし、少し前には「漫画原作ドラマ急増で改めるべきこと」(デイリースポーツ)という記事も配信されていました。また、XなどのSNSにも「ドラマは漫画原作ばかり」というコメントが目立ちます。
しかし実際のところ、今冬の民放ゴールデン・プライムタイムで放送されている16作中13作(81%)が原作のないオリジナルドラマ。
8割がオリジナルで漫画は1作のみ
はすべてオリジナルです。
一方、原作ありのドラマは、水曜の「となりのナースエイド」(日本テレビ系22時)と「婚活1000本ノック」(フジテレビ系22時)、金曜の「院内警察」(フジテレビ系21時)の3作(19%)。しかも前2作は小説であり、漫画は「院内警察」の1作のみ(6%)に過ぎないのです。
では「セクシー田中さん」が放送され、「漫画原作が多い」と言われた昨秋はどうだったのか。16作中9作がオリジナル(56%)で、原作ありが7作(44%)、うち漫画が5作(31%)でした。 ※残りの2作はノンフィクションと韓国ドラマ
もう1クール前の昨夏は16作中9作がオリジナル(56%)で、原作ありが7作(44%)、うち漫画は3作(19%)でした。 ※残りの4作は小説2作、ドキュメント、台湾ドラマ
無料会員登録はこちら
ログインはこちら