レオス藤野英人が語る"大化けする企業の共通点" 「中小型株が日本市場を引っ張る時代が来る」
投資のプロはビジネスモデルにどう着目し、伸びる銘柄を探すのか。国内株を中心としたアクティブファンド「ひふみ投信」を運用するレオス・キャピタルワークスの藤野英人社長に聞いた。
──投資先を決める際、どのような視点を重視しますか。
まず意識することはTAM(全体の市場規模)の大きさだ。
メダカの子は大きくなってもメダカにしかならないが、クジラの子は将来大きくなる。メダカの子だと思っていた会社が、実はイルカの子だったということもある。そのようにTAMが大きく、将来大きくなる企業を探すことが中小型株投資の魅力といえる。
ただ、クジラの子ばかり釣ろうとする投資家は、実はあまりいい結果を残せなかったりもする。メダカでなくイルカになりそうな会社をこつこつ探している人が、結果的にクジラをつかんだりする。
「化ける銘柄」の特徴
──そのように「化ける銘柄」には、どんな特徴があるのでしょうか。
優れた経営者がいることだ。例えば、われわれが投資をして、メダカのようだった子がクジラになった会社にSHIFT(シフト)がある。
もともとはソフトウェアのバグを発見するテスト会社で、TAMは小さかった。ところが、その後次々と事業領域を拡張し、先端的SIer(システム開発会社)の地位を確立していった。
SHIFTの経営者は、いろいろな人を巻き込む能力が高く、経営者としてビジョンがあることに加え、「商魂」を持っている。
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