業績絶好調のIT企業で「人が減らされている」怪 大量採用の反動に加え、AIシフトの重大影響
1月に1000人を超えるレイオフを行ったグーグルは、定期的なレイオフが今年いっぱい続く可能性があると従業員に警告した。例外としてトップエンジニアの雇用は増やすと、親会社アルファベットのCFOルース・ポラットは、先日行われたアナリストとの電話会議で話した。
同業他社とは対照的に、アップルはコロナ禍の中で採用を抑えていた。しかし昨年、iPhone、iPad、Macの売り上げが落ち込んだことで、従業員数を縮小し始めた。同社は大規模なレイオフは回避しているとはいえ、これにより従業員数は少なくとも15年ぶりに減少することになった。
アップルの戦略に詳しい3人の関係者によると、同社が直近会計年度末に報告した3000人の雇用減は、主に人員の自然減と、一部の管理者に対し年次人事評価の厳格化を奨励することで達成されたものだという。
アップルの広報担当者はコメントの求めに応じなかった。
規模を縮小していないのはマイクロソフトだけ
マイクロソフトは、大手テック企業の中で唯一、従業員総数の減少を報告していない。同社の2023会計年度末の従業員数は22万1000人と、パンデミック後のピーク水準を維持している。
投資家はマイクロソフトの安定性を高く評価。マイクロソフトは時価総額で1月にアップルを抜いて世界トップに返り咲いた。現在、同社の時価総額は3兆ドルを超えている。
(執筆:Tripp Mickle記者)
(C)2024 The New York Times
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