フリード+/アルヴェル/ランクル70車中泊最前線 キャンピングカーより手軽、ベッドキット事情

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ロッキー2のホンダ「フリード+」車中泊キット

ホンダ「フリード+」向けとなる車中泊キットを展示したロッキー2
ホンダ「フリード+」向けとなる車中泊キットを展示したロッキー2(筆者撮影)

近年、ミニバンをベースにしたキャンピングカーや車中泊仕様車も人気が高い。だが、意外に「あるようで、なかった」のが、ロッキー2(神奈川県横浜市)が展示したホンダ・フリード+用の車中泊キット装着車だ。従来、トヨタの「ノア/ヴォクシー」や日産の「セレナ」といったミドルサイズのモデルにはさまざまな車中泊用の製品が出ているが、コンパクトサイズのミニバンでは、今まであまり設定がなかった。

会場に展示されたデモカーは、フリード+のガソリン車・2WD(FF)。5名乗り・2列シート仕様車だ。フリードには、6~7名乗り・3列シート仕様のスタンダードもある。だが、車中泊用のキットを設置するには、3列目シートを取りはずすなどの大がかりな変更が必要となる。一方、2列シート仕様車であれば、室内もほぼノーマルのままで、簡単に車中泊キットなどが設置できる利点がある。

より運転しやすく、余裕のあるベース車選択

車中泊キットを装着したフリード+の室内
車中泊キットを装着したフリード+の室内(筆者撮影)

ロッキー2の村山周太郎代表取締役によれば、「コンパクトクラスのフリード+であれば普段も運転がしやすいですし、1.5Lエンジンを搭載するため、軽自動車ベースのキャンピングカーよりも、走りに余裕があります。とくにフリード+は、かなり広い室内を持つため、このクラスとしては居住性も抜群です。また、ハイブリッド車や4WD、オフロードスタイルのクロスターなど、さまざまなタイプを選べるため、幅広いニーズに応えることができます」と語る。

たしかに、フリード+のボディサイズは、全長4265~4295mm×全幅1695mm×全高1710~1735mmだから、かなりコンパクトな車体だ。しかも室内サイズは、長さ2310mm×幅1455mm×高さ1275~1285mm。とくに低床フロアによる高い天井などにより、室内の開放感も高い。あれこれと装備するにはやや小さいが、車中泊に特化すれば、十分に使えるクルマだといえる。

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