東大生が力説「不合格は失敗ではない」その根拠 ぬるい合格より、熱い不合格のほうが100倍いい

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いかがでしたか?

僕は、受験の価値は、「人間的成長が得られるところ」にあると思います。

本気で受験している人は、合格したら、嬉しくて涙が出ます。

そして同じように、不合格になったら、悲しくて涙が出ます。

結局、どちらの場合でも、涙を流すほど感情が揺さぶられ、大きなイベントとして記憶に残り続け、人生の糧になります。勝っても負けても、「成功」なのです。

でも、本気で挑んでいない人・不合格を恐れて志望校を下げた人は、どんな結果になったとしても、涙は出ません。

僕は、挑戦することそれ自体に価値があるのではないかと思うのです。

努力した受験であれば、合格も不合格も成功だ

これからの受験シーズンで、合格になる人も、不合格になる人もいると思います。でも、涙が出るような受験なのであれば、みなさんの受験は「成功」なのだと思います。

そして、受験生を見守る立場にある親御さんや先生も、受験生たちの挑戦を見守ってあげてほしいと思います。合格だったら「やったね!」と声をかけてあげる。不合格になっても「よくがんばった!」と声をかけてあげる。

不合格でも失敗ではなく、挑戦したことをほめてあげる。そんな大人が1人でも周りにいれば、受験生たちにとって救いになると思います。

これからも、受験生をはじめ、多くの人にとってプラスとなる情報を発信していきますので、引き続き応援をよろしくお願いします。

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西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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