外国人絶賛、北朝鮮で大人気の地ビールとは 日韓の「有名ブランド」にも負けていない?
大同江ビール工場のリ・ヘナム技師長は、「米AP通信や日本の共同通信の社長らが工場を訪れて試飲した際、『世界の有名ビールと同じぐらいおいしい。自分たちの本国でもこの味を楽しめるようになれば』と感想を述べてくれた。英国の『エコノミスト』誌や韓国の新聞記者も取材した際に、韓国のビールと比べておいしいと掲載してくれた」と胸を張る。
リ技師長によれば、韓国の醸造専門家5人が韓国のビールとともに試飲した際、5人全員が「一番おいしい」と判定した、と打ち明ける。
さらに「原料処理から製品包装に至るまで、数十項目のノウハウと技術を持つようになった。ISO9001にHACCPなど国際的な認証もきちんと得ている」と紹介する。
朝鮮総聯(在日本朝鮮人総聯合会)の機関誌『祖国』6月号には、大同江ビール工場の支配人のインタビューを掲載。「世界を圧倒する味にしたい」と述べている。
そのために、品質の向上には絶えず努力しており、工場の従業員がホップの生産地にまで足を運び、材料の質をチェックするなど、品質には絶対の自信がうかがえるほどだ。今後は外国にも積極的に進出したいとの発言を紹介している。
大同江ビールは2002年に生産を開始。当時の金正日総書記が「北朝鮮のビール生産に先進技術を導入せよ」と指示、ロシアや中国のビールを圧倒できる味を持つように欧州などで従業員が研修を重ね、現在のような味になったとされている。
現在、大同江ビールには7種類のビールが生産されている。それぞれ1番から7番まで番号が振られ、アルコール度数や原料の配合の違い、黒ビールなどで番号が違っている。原料は麦芽を100%使用したものから、白米との配合で麦芽が30、50、70%と変えて作られたものがある。アルコール度数も4.5%から6%程度だ。
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