北朝鮮にも、ついに国営コンビニが出現?

すでに平壌に3店、朝のおかずを買う市民も

写真は、平壌にある既存の「小型スーパー」。今回、新たに市の中心部にできたコンビニでは、通勤客はもちろん、朝のおかずを買いに来る市民などもいるという

北朝鮮にもコンビニが出現?そんなニュースが話題になっている。在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総聯)の機関紙『朝鮮新報』によれば、平壌に「新形態の商店」が平壌中心部の3カ所が開店し、多くのお客で混み合っているという。

名前は「黄金野商店」と呼ばれ、3店のうち1店、平壌では最中心部の倉田(チャンジョン)地区にある「慶尚(キョンサン)黄金野商店」は3階建て。営業時間は午前6時から夜12時までの18時間営業だ。日本のコンビニのように、朝は通勤途中に立ち寄る客もいれば、朝のおかずを買いに来る市民もいるという。また、手袋やマフラーなどアクセサリーも販売、夜遅い時間に帰宅する顧客も店に足を運んでいるという。

国営工場などから大量購入、低価格で商品供給

世界的に経済難で知られる北朝鮮で、長時間営業に耐えられるような流通網があるのか疑問がわく。その点について『朝鮮新報』は、同商店を運営する国営貿易会社の社長の話として、商品の調達は国内の生産単位(企業など)が積極的にこの商店の運営に賛同しており、高品質な商品を相対的に低価格で販売していると説明する。

また、国内の生産者からの大量購入で小売価格を調整し、大量購入と販売の回転数を高めることで低価格・安定調達の好循環を保証している、という。また、輸入品については関税面で優遇措置を受けていると付け加えている。

長時間営業の商店は北朝鮮では珍しいが、これまでなかったわけではない。コンビニというよりは小規模なスーパーといった形で、深夜まで営業する商店もあった。ただ、住宅街近接での商店を展開する背景には、北朝鮮経済の主要プレーヤーとなった「チャンマダン」(闇市場)の存在が背景にあると思われる。

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