電車内「くしゃみ」コロナ後に迷惑度急上昇のなぜ 「迷惑行為ランキング」背負いリュックは何位?

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2位は「周囲に配慮せずせきやくしゃみをする」。2019年度に新設された項目で、2019年度は6位、2020~2021年度は4位、2022年度は5位だったが、今回大きく順位を上げた。新型コロナウイルスが感染症法上の5類に移行したことを考えれば順位が低下してもよさそうだが、なぜ順位を上げたのか。

この理由について、民鉄協の担当者は、「2022年度は新型コロナウイルス感染症に関する設問を別途行っていたが、今回は行っていないことが影響したのではないか」と話す。前年度は一般設問とコロナ禍に関する設問に分散していた回答が、今回は一般設問にまとまった可能性があるというのだ。これはあくまでテクニカル的な理由である。

同時に、「アンケート結果から多くの方が感染症に警戒を続けている状況が読み取れる」とも担当者は話す。とくに5類に移行してからは車内でマスクをする人が減った。以前はマスクをしていたため他人のせきやくしゃみが気にならなかったが、マスクをしなくなってから逆に心配になったという人も多いに違いない。

新項目「強い香り」は何位?

3位は「乗降時のマナー」で2022年度と変わらず。乗降時のマナーのうち、最も迷惑に感じる行為としては、「扉付近から動かない」が大きな割合を占める。

4位は「騒々しい会話・はしゃぎまわり」で2021年度の1位、2022年度の2位から徐々に順位を下げている。今回2位の「周囲に配慮せずせきやくしゃみをする」と同様、マスクをしていない人が増えれば、車内の会話による飛沫感染が心配になるはず。順位を下げているのは以前のように車内で会話をする人が増えてあまり気にならなくなったということかもしれない。

民鉄協の担当者は、「4位であっても順位は高い。多くの方が迷惑と感じている状況には変わりない」と話している。

5位は「荷物の持ち方・置き方」で2022年度の4位から1つ順位を下げた。荷物の持ち方・置き方に関する迷惑行為の内訳を見ると、最も割合の高いのが「背中や肩のリュックサック・ショルダーバッグ等」で46.4%となっているが、2022年度の63.8%と比べるとその割合は低くなっている。乗客がリュックサックやショルダーバッグの持ち方を意識するようになった結果といえるだろう。

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