生成AIが広げる「少数の一流」と「それ以外」の格差 「2:8の法則」の「8」にあたる仕事が減る

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このサービスはウェブメディアやブログ、YouTubeでの動画配信など、メディアを通じて情報発信をする事業者すべてが使うようになるでしょう。結果として、多くの発注者がイラストレーターやカメラマンに仕事を依頼しなくても済むようになります。

性能は日々進化している

「いやいや、実際にファイアフライを使ってみたけど、生成される写真がなんか変だから、プロに修正させないと実用面では使いものにならないよ」

という意見もあるかもしれません。「日本のオフィスでパソコンに向かって文字を入力する女性」というテキストから生成された写真の指が6本あった、みたいな話はよく聞きます。

ただ、プロのクリエイターにとっての問題点は、AIの性能がこの先もずっとこの程度ではないというところにあります。ファイアフライのAIは大量の画像を読み込んで常に学習を重ねていますから、その作画性能は日々進化しています。今は人間のクリエイターの方が優れていたとしても、3カ月後、1年後にはどちらの方が優れているのかはわからないのです。

「でもプロのイラストレーターや写真家はファイアフライに学習用の作品を提供することで使用料を得られるはずだよね」

はい。それは間違いではありません。確かにアドビでは、AIに学習させるためのイラストや写真として著作物は使わず、あくまで学習用の素材は有償で集めてファイアフライを完成させていくと表明しています。ただ、その報酬額は現状では非公開です。

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