デジカメ増産のニコン、なぜ海外部品を選んだか
ニコンは一眼レフで世界シェア36%と、キヤノンと2社で市場の約9割を支配。現在は中国や東南アジアを軸に世界需要が旺盛で、「モノがあればあるだけ売れる状態」(テクノ・システム・リサーチ大森鉄男氏)という。
会社側は今期の売上高を9400億円(前期比6%増)、営業利益を680億円(26%増)と計画。JPモルガンの森山久史アナリストは「一眼レフの新製品が寄与するうえ液晶用露光装置も伸びる」と読む。利益率11~12%と高い一眼レフに勢いがあるため、会社予想は大きく増額修正される公算が高い。
震災をきっかけに、調達先の分散を積極化したニコン。国内でのサプライチェーン(供給網)寸断に苦しむ企業が多い中、その柔軟な対応に学ぶところは多そうだ。
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(梅咲恵司 撮影:田所千代美 =週刊東洋経済2011年6月25日号)
※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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