●文系は「地銀」、理系は「電機/機械/材料」がトップ
内定を出した業種を見てみよう。これらの業種の企業は大震災後も選考していたものと考えられる。
文系では「地方銀行」がトップだが、「情報処理/システム」「流通/小売」「電機/機械/材料」との差は小さく、いずれも10%台にようやく届くという状況だ。つまりこの他の多くの業種からの内定がバラバラにあることを示している。
専門性の高い理系は文系とは異なる傾向を示している。「電機/機械/材料」「医薬/化学/化粧品」「情報処理/システム」が20%台で、他業界を大きく引き離している。
●内定した企業規模では超大手企業比率が減少
内定した企業規模を見ると、12年卒採用の特徴が見える。文系、理系ともに、「5001名以上」の企業からの内定比率が減少している。文系では前年比で半減という状況だ。これは、5001名以上の多くの大手企業が選考を延期したことを物語っている。それ以外の企業規模では、減少せずに増加している。選考延期の企業が少なかったと考えられる。
●「就活終了」学生比率が減少
企業は、大手が選考を後ろ倒しにしたことにより、内定を出しても辞退学生が増えることを危惧している。その危惧は正しいようだ。
就職活動を「終了する」学生比率は減少しており、特に文系で目立つ。5割強の学生が継続すると回答しており、5月、6月以降に選考を開始する大手企業を志望する学生が多いということを示している。
ただし、理系においては、「終了する」学生比率は減少しているものの、文系ほどの大きな変化は見られない。また選考を延期した企業でも、理系の「推薦応募」については別対応した企業もあったと思われる。
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