公取委が損保のカルテル問題で立ち入り検査 コスモ、シャープ、京成電鉄などの契約が対象
大手損害保険会社による保険料カルテル問題をめぐって、公正取引委員会がついに立ち入り検査に踏み切った。
12月19日午前、独占禁止法違反の疑いで検査に入ったのは、東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損保の4社だ。
大手企業向けの共同保険で事前調整の疑い
各社は主に大手企業向けの共同保険(複数社で保険を引き受ける仕組み)や官公庁向けの保険で、提示する保険料の水準や団体割引率を担当者間で事前に調整したり、単独で引き受ける場合はどの社が幹事会社になるかをすり合わせたりした疑いがある。
公取委が今回の検査で対象としている取引は、京成電鉄、コスモエネルギーホールディングス、シャープ、JERA、東京都、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構との損害保険契約だ。
カルテルの疑義がある契約を仲介した保険代理店の共立や東京エイドセンターにも並行して立ち入り検査に入っている。
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