「一丁目一番地ってドコ?」世代で広がる言葉の溝 「年配者の言葉」若者には理解不能で謎だらけだ

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

会話には、双方の歩み寄り、すなわち相手をわかろうとする気持ちが大切なのは言うまでもありません。

「昭和な言葉」の意味:確認クイズの答え

① 「よしなに」

おまかせするから、上手にやっておいてね。うまい具合になるよ  
う、よろしくね、という意。ほぼ丸投げに近いニュアンス

② 「全員野球で」

チーム全員が力を合わせて、この仕事に取り組もう、の意。レギュラーも補欠も全選手が心を1つにして野球試合に臨むがごとく

③ 「決め打ち」

話し合いをはしょり、はじめから結論ありきで、会議や商談に臨むこと。囲碁などで手を決めておいて、そのとおり打つやり方から

④ 「アゴアシ付き」

「アゴ」は食事、「アシ」は交通費を指す。出張などで食事代と交通費を、仕事相手の側が負担してくれること

⑤ 「えいやで」

気合を入れて頑張る意。どんな大変なことも頑張ればなんとかなるさ、ということ

⑥ 「ガッチャンコ」

2つ以上の事柄を、まとめて1つにすること。

⑦ 「御(おん)の字」

うれしい結果や良い結果に、「しめた」「ありがたい」などと思うこと

⑧ 「おんぶに抱っこ」

人に甘えて全面的に頼ること。とくに金銭面でのことに言う。

⑨ 「イッテコイ」

出費はしたが、ほぼ同額の収益があって助かったような場合をいう。プラマイゼロで損はなかった意。「行く」と「来る」

⑩ 「うっちゃりを食う」

優勢だった立場を、土壇場で相手に逆転される意。「うっちゃり」は、土俵際まで詰め寄られた相撲力士が体をひねって、相手を外に投げ出す技

山口 謠司 大東文化大学文学部教授

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

やまぐち ようじ / Yoji Yamaguchi

1963年、長崎県佐世保市に生まれる。
大東文化大学文学部中国文学科教授。中国山東大学客員教授。博士(中国学)。大東文化大学文学部卒業後、同大学院、フランス国立高等研究院人文科学研究所大学院に学ぶ。ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを経て、現職。
著書にはベストセラー『心とカラダを整える おとなのための1分音読』(自由国民社)、『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』(ワニブックス)などがある。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事