仕送りは500万円「リッチ中国人留学生」の実像 高学歴を「安く」「容易に」求める若者たち

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日本の大学院のほうが入りやすい

なぜ彼らは欧米ではなく、日本に留学して大学院などの高学歴を目指すのか。

留学生へのインタビューを通じて、

①中国の大学院進学よりも日本のほうがはるかに入りやすい

②費用も欧米留学の5分の1程度と負担が軽い

③同じ漢字圏であるため文化や言語にも馴染みやすい

④地理的に近いため心理的な負担が低い

という4つの大きな理由があることがわかった。

例えば、現在予備校に通いながら文系大学院への進学を目指している23歳の男性留学生は、次のように語る。

「中国では、多くの親が子どもに修士以上の学歴を求めます。実際、最低でも修士号を持っていないと就職もままならない。だからそのプレッシャーはすごいものがあるんです。しかし中国は競争が激しすぎ、名のある大学や大学院に行くのは容易ではありません。そのため欧米に留学するのが嫌な若者が日本を目指しているのです」

また、日本を選ぶ理由については、「日本は同じアジア圏で文化的に似ている部分も多いし、漢字も通じます。また欧米に比べ物価も安く、安全で、暮らしやすい。親元を離れ、自由を謳歌しながら、勉強もして、それなりに名前の知られた大学や院に進学する。それが多くの留学生たちの目標であり、本音だと思います」という。

特に女性の場合は、親が心配するなどの理由から、距離的にも近く治安の心配も少ない日本は最良の選択肢となっているようだ。

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