「数字」に表れる生活、日本の賃金を歴史から見る 日本の賃労働者の最古の記録は奈良時代に

✎ 1〜 ✎ 245 ✎ 246 ✎ 247 ✎ 最新
拡大
縮小
『諸職吾沢銭』
『諸職吾沢銭』(東京大学総合図書館デジタルアーカイブ「石本コレクション」)

近年、日本国内の賃金水準が伸び悩んでいる。だが歴史をひもといてみると、賃金が物価水準の上昇を超えて安定的に上がり続けるというのはそう頻繁にあることでもない。むしろ、賃金が上昇し続けた第2次大戦後の高度経済成長期のほうが、長期的な歴史の流れにおいてはイレギュラーな時代だといってよいだろう。

とはいえ、賃金が大して上昇しなかった昔の時代も人々は働き、労働の対価として賃金を得ていた。そうして何とか、歴史を今につないできたのである。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内