近年、日本国内の賃金水準が伸び悩んでいる。だが歴史をひもといてみると、賃金が物価水準の上昇を超えて安定的に上がり続けるというのはそう頻繁にあることでもない。むしろ、賃金が上昇し続けた第2次大戦後の高度経済成長期のほうが、長期的な歴史の流れにおいてはイレギュラーな時代だといってよいだろう。
とはいえ、賃金が大して上昇しなかった昔の時代も人々は働き、労働の対価として賃金を得ていた。そうして何とか、歴史を今につないできたのである。
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