誘惑の多い自宅で勉強できる人・できない人の差 やってはいけないのは時間を決めない長時間勉強
つらいことに取り組むときは、明確な終わりがないと心が持ちません。メリハリをつくって、努力するときは努力し、休むときは休まなければ、長い独学の日々を乗りきれないでしょう。
従って、自宅学習に取り組む際に最初に決めるべきは、家で勉強する時間数と、勉強量の2点です。合格までにつけるべき実力と、残っている日数から必要な量を逆算し、1日あたりのノルマに落としこみます。
やるべきことを終えたら自由時間を楽しむようにし、翌日に疲れを残さないようストレスを解消しましょう。
自宅で勉強するための「環境づくり」
また、一人暮らしの人を除いては、家族にも気をつかう必要があります。
私は2013年の春に第一子である長男が生まれ、同年の夏に、司法書士試験に挑みました。そのため、受験勉強と並行して、出産準備や子育てを行う毎日でした。
妻に負担が集中しないよう、電車での移動時間を中心に勉強し、帰宅してからは子どもの面倒をみていました。
さらに子育てと並行して勉強を続け、2014年には公認会計士試験に挑戦しました。
このとき、資格を取ると将来が安定することと、何年も勉強を続けるつもりはないことをあらかじめ説明し、「期間限定」という条件付きで家族の理解を得ていました。
いくら資格取得にメリットがあっても、負担を妻に押しつけていたら、応援してもらうことは難しかったでしょう。
自宅での勉強は、環境づくりが大事です。
試験勉強に家族が不満を感じれば、ストレスが自分に返ってくることになり、結果的に集中できなくなります。
家族がいる人は、勉強を問題なく続けられるよう、負担をかけていることを忘れず、感謝するようにしましょう。
これに加えて、「物理的制約をつくる」で書いたように、日常生活になくても困らないゲーム機やマンガは封印しましょう。
スマホはなるべく手の届かない位置に持っていきましょう。勉強時間中は、キッチンや浴室などに置いておいてもよいかもしれません。