「中国の肺炎拡大」免疫低下以外に懸念される要因 見落とされている「別の問題」を医師が指摘
幸いなことに、中国から日本やほかの国への広がりについては、新型コロナのときのような懸念は少ないと現段階では考えられている。
マイコプラズマは昔からよく知られている一般的な病原体であり、周期的なアウトブレイクを起こす傾向があるものの、新型コロナのような新しい病原体とはまったく異なる。治療法も確立されているので、耐性菌の懸念はあるものの、現段階では過剰な心配は無用だろう。
世界的に見ると、マイコプラズマに限らず、RSウイルスを含むほかのウイルスも流行しており、この冬はあらゆる国でさまざまな病原体に直面する可能性があると予測される。
この冬に流行する感染に備える
このような状況下では、国際間での感染症対策の情報共有が重要になるだろう。結局のところ、1人ひとりとしては手洗いやマスク、換気、ワクチン接種などの感染症対策を続けるほかはない。
免疫力をつけるために、しっかりと栄養と睡眠、適度な運動をすることも重要だ。特定の病原体に対しては、新型コロナワクチン、インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチン、RSウイルスワクチンなど、各種予防ワクチンを上手に利用することもぜひ考えてほしい。
新型コロナパンデミックでは、国際間での感染症発生の情報共有体制が一気に整備されたことも心強い。感染症と人類の戦い自体に終わりはないが、国民1人ひとりも一般的な感染症予防の知識をぜひ再確認してほしい。
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