佐藤正久氏「ガザ地区民間人避難へ自衛隊参加を」 各国による「海上回廊」の設置を検討すべき
以下、番組での主なやりとり。
松山俊行キャスター(フジテレビ政治部長・解説委員):(合意した)50人の人質が解放されたあと、ハマスが続けて人質を解放するという約束を守ると思うか。
ほかの人質を解放するという約束は守られるか
ギラッド・コーヘン駐日イスラエル大使:ハマスの言うことを信じるかと聞かれれば「ノー」だ。罪のない人々を殺害するような人間を私は信じない。我々が相手にしているのは非常に悪質で残酷なテロ組織だ。法律を守るような相手ではない。我々の元に人質全員が帰ってくるまではあのテロ組織を信じることなどできない。
ワリード・シアム駐日パレスチナ大使:イスラエルは6,000人以上のパレスチナ人を(囚人として)人質にしている。イスラエルによって人質(囚人)とされているパレスチナ人の数は、ハマスによる人質の数より非常に多い。
コーヘン大使:ハマスの排除が必要だ。軍事力と統治力を排除しなければならない。ハマスが「これからも(イスラエルへの)攻撃を続ける」と明言しているからだ。イスラエルは決して安全ではないということだ。ハマスは武器を捨てると思うか?ノーだ。必ず人質を解放してくれると思うか?ノーだ。いつまで待てばいいのか。引き合いに出して申し訳ないが、北朝鮮に拉致された悲劇の日本人のように、30年、40年、50年…、いつまで待たなければならないのか。ほかに選択肢はない。軍事的に弾圧しない限り、テロリストは決して武器を手放すことはない。
シアム大使:イスラエルはこの48日間、ハマスを壊滅させようとしているのではない。イスラエルはパレスチナ人の民族浄化、大量虐殺を行ったのだ。彼らはこれまで1万5,000人以上のパレスチナの民間人を殺害した。そのうち6,000人以上は子どもだ。軍事占領下にある市民にはどんな形であれ抵抗する権利がある。しかし、抵抗すればテロリストと呼ばれ、抵抗しなければ殺される。
松山キャスター:今回のガザ地区への大規模な攻撃について「やり過ぎだ。明らかに自衛のレベルを超えている」という批判にはどう答えるか。
コーヘン大使:(病院などの)地下にハマスの本部があるとの証拠が出てきているではないか。イスラエルは国際人道法に則って作戦を遂行している。病院側にはすぐに立ち去るように呼びかけ、作戦の一時停止も行った。しかし、人々が病院から避難するのをハマスが妨害した。
シアム大使:国際社会はイスラエルに法を守らせるべきだ。今こそ国際社会はイスラエルを罰する時だ。
コーヘン大使:教えてほしい。我々を批判するのは簡単だ。国連は「別の解決策もある」と非難するが、我々は死んで同情されるよりも生きて戦い、国際社会から批判されることを選ぶ。
シアム大使:ガザはパレスチナの国家の一部だ。ガザ、ヨルダン川西岸、東エルサレムからイスラエルは完全撤退するべきだ。イスラエル人がヨルダン川西岸地区などを軍事占領し、入植している限り、イスラエルにもパレスチナにも平和は訪れない。
コーヘン大使:これはパレスチナ人に対する戦争ではない。テロ組織ハマスに対する戦争だ。ハマスを根絶やしにするという方針にいかなる変更もない。
シアム大使:ハマスとは思想だ。思想をどうやって破壊するのか。