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高度外国人材が急増、「グローバル化」の現在地 2023年の認定数はついに4万2000件を超えた

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高度人材の認定数はうなぎのぼりだが……。

第一生命ホールディングスのヴェーフス・マークさん
第一生命ホールディングスで働くヴェーフス・マークさん(撮影:今井康一)

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すべての産業分野で人手不足が深刻化している。その数は政府推計で34万人。どう補うのか。
『週刊東洋経済』12月2日号の第1特集は「外国人材が来ない!」。経済大国日本には発展途上国の若い労働者がいくらでもやってくる――そんな時代は終わりつつある。
『週刊東洋経済 2023年12/2号[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

ドイツ出身のヴェーフス・マークさんは高度な技術を持つIT人材として第一生命ホールディングス(HD)で働いている。スコットランドでコンピューター工学の博士号を取得した後、「経済的に重要な地域となるアジアで仕事がしたい」と思い立ち、2016年4月に来日した。

なぜ日本を選んだのか? ヴェーフスさんは流暢な日本語でこう話した。「中国、韓国、シンガポールも検討しました。ですが、賃金だけではなく、働く環境や治安などを総合的に考えて日本がいちばんいいと思いました。安全できれいな日本は暮らしやすいです」。

日本の製造業界での勤務を経てヴェーフスさんは第一生命保険に入社。同社は約10年ぶりに人事制度を改定し、経営方針として「多様な人材が活躍できる環境づくり」を大きく打ち出した時期だった。

「年齢や国籍にかかわらず責任ある役割を担える。仕事への意欲が湧いてくる」とヴェーフスさんは笑顔で語る。

高度人材は10年で急増

「各国のIT担当が国境を超えて連携する事業を担当したときは、責任者として全体をリードした。第一生命HDで働くことで改めて自分のビジョンが実現できると感じました」(ヴェーフスさん)

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