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下請け工場が破産、ワコールが取った大胆な対応 サプライチェーンには外国人の人権問題も絡む

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サプライチェーン上の人権問題に目配りが欠かせない。ワコールが取った大胆な対応とは。

ワコール本社ビルの外観
ワコールは日本企業の中では先駆的な対応をしてきた(写真:時事通信)

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「直接の取引関係がない企業での出来事とはいえ、見過ごすことはできなかった」。ワコールホールディングスの宮城晃・副社長は、昨年11月を振り返る。

2次委託先の縫製工場・小清水被服工業(愛媛県西予市)が、外国人技能実習生11人の残業代など2700万円を支払わないまま破産した。同社は2019年からワコールのパジャマの縫製を担っていた。

小清水被服が破産する意向だとワコールが把握したのは22年11月14日。共同通信からの問い合わせによってだった。ワコールは実習生へ支援金を支払うことをすぐさま決定。後日、実習生を支援するNPOへ500万円を寄付した。

異例の対応の訳

ワコールと小清水被服との間には直接の取引関係はない。直接雇用関係がない労働者に対して企業が金銭支払いを行うことは極めて異例だ。なぜ、このような対応をすぐに取ったのか。

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