オープンAIクーデター、明らかな「勝者」と「敗者」 アルトマン解雇で塗り変わる「AI業界地図」

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サム・アルトマン
OpenAIを突如解雇されたサム・アルトマン元BtoB(写真:Ruth Fremson/The New York Times)

先週末、サム・アルトマンは、11月17日に取締役会からCEOを解任されたOpenAIに、征服者としての英雄として戻ってくるかに見えた。

それは、すでに衝撃的な展開に満ちていた中で、また新たな衝撃的な展開をもたらすことになっただろう。アルトマンには大きな影響力があった。OpenAIの従業員はアルトマンの解雇以来同氏を支持し、OpenAIの投資家たちは同氏を復帰させるよう取締役会に働きかけていた。

数十億ドル、ひょっとするとAI業界全体の行く末が、取締役会の決断の行方にかかっており、多くの人が取締役会が圧力に屈し、決定を覆すと予想していた。

OpenAIの悲劇は終わっていない

だが、取締役会はそれどころかアルトマンの復帰を拒否し、19日の深夜に従業員に宛てたメモの中で、アルトマンを解任することは、「取締役会の責任を遂行し、この組織の使命を推進する能力を維持するために必要である」と断言した。取締役会は、Twitch共同創業者のエメット・シアを暫定会長に任命した。

その数時間後、マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは、アルトマンと同氏の筆頭副官であるグレッグ・ブロックマンが、新たなAI研究部門を率いるために同社に加わると発表した。

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