オープンAIクーデター、明らかな「勝者」と「敗者」 アルトマン解雇で塗り変わる「AI業界地図」

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これらの投資家の多くは、AIが社会にとって無条件にいいものになると信じている技術楽観主義者であり、アルトマンのAIの将来に対する本質的に楽観的な考え方を気に入っていた(彼らは、アルトマンが自分たちを大儲けさせたことも気に入ったのだ)。

こうした投資家は現在、暫定CEO、反旗を翻した従業員、先行き不透明な会社の株式を保有している。さらに悪いことに、彼らがアルトマンの新会社に投資するには、マイクロソフト株を買うしかない。

OpenAIの人材獲得に余念がない

不透明:OpenAIのライバル企業

ライバルのAI企業がアルトマンの更迭によって利益を得るかどうかはまだ明らかではない。

一方では、グーグルやメタのような企業は、OpenAIの弱体化によって、同社のAIの進歩に追いついたり、主要な従業員を引き抜いたりすることができれば、恩恵を受ける可能性がある(採用担当者は17日、OpenAIの従業員を引き抜こうと時間を無駄にしなかった)。

しかし、それはまた、より強力なマイクロソフトと競合することを意味する。また、アルトマンの新たなAIへの取り組みは、OpenAIのような複雑な非営利組織の統治構造に縛られることがないため、より迅速に歩みを進めることができるかもしれない。

(執筆:テクノロジーコラムニスト Kevin Roose)

(C)2023 The New York Times

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