任天堂「eスポーツ大会」の対応表明がもたらす恩恵 50万円以上の賞品、現金や電子マネーは禁止
多くの団体が開催してきたゲーム大会はすでにコミュニティーであり、複数の運営者からなる団体であることからガイドラインに当てはまっていません。『大乱闘スマッシュブラザーズ』界隈では「ウメブラ」や「スマバト」など、『大乱闘スマッシュブラザーズ』の省略したゲームタイトルが入っている大会もあり、大会名にゲームタイトルもしくはゲームタイトルを省略したものを使うことを禁止しているところに抵触します。
参加人数の上限を超えているものもあります。任天堂以外のオンラインのeスポーツ大会では、優勝賞品としてアマゾンギフトカードを提供しているところもあります。これらの状況から、これまで開催されてきたコミュニティー大会も開催ができなくなってしまうのではないかという懸念や臆測が広がっている状況です。
今回のガイドラインは「画期的」
しかし、今回のガイドラインは厳しく取り締まるためではなく、これさえ守れば自由に大会が開けるというかなり緩めのものだという見方もあります。
「ウメブラ」の運営の1人として関わっているアユハ氏によると、ガイドラインが発表された後で、すでに多くの団体が任天堂に開催申請を出しており、そのほとんどが認められているそうです。
「今回のガイドラインが発表されたときは、ネガティブに捉える人が多かったのですが、今ではポジティブに捉えられる人が多いようです。今回のガイドラインが画期的だったのは、ガイドラインに書かれていることを順守すれば、大会の開催を任天堂に申請しなくてもよいということです。ガイドラインから外れてしまったものに対しても、申請をすれば開催できるか判断して貰えるわけです」(アユハ氏)
ガイドラインの存在は「ここに書かれている以上のことはできません、認めません」というものではなく、書いてあることを順守すれば完全にホワイトで、それ以外は完全にブラックになるのではなく、グレーゾーンとし、その部分は個別で相談に乗るという話だとアユハ氏は捉えています。
そういう解釈をすると、今回のガイドラインはかなり緩めのものだと言えるでしょう。以前、任天堂はゲーム実況やゲームプレイの動画配信についてのガイドラインも公開しましたが、こちらも個人向けのガイドラインはかなり緩めと言えるものでした。
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