パウエル議長下で激減、FOMC決定への「反対票」 「全員一致」の決定は異例の長さで続いている
パウエル氏が議長に就任して約6年たつが、この間のFOMC内のまとまりは過去と比較してユニークなものだ。
FOMCの投票結果に関するブルームバーグの分析によれば、パウエル議長の下での反対票の平均数は今月までの時点で1会合当たりでボルカー議長当時を大幅に下回り、FOMCへの鉄壁な掌握力で知られたグリーンスパン議長当時と比べても半分程度となっている。
現在の当局者も状況次第では同僚とは違う投票を行うことをためらわないと話す。アトランタ連銀のボスティック総裁は今月初めのインタビューでFOMCについて、「グループシンクでは決してない」と指摘。「毎会合がライブで、幅広い反応が示され、私がそれにどう対応するかは、どこにコンセンサスが形成されるかに左右される」と説明した。
16年の就任以降、FOMCの決定大してこれまでに計4回の反対票を投じたことのあるミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、反対意見の表明は政策検討プロセスの健全な部分だとしつつも、予想外の経済情勢の展開を受けて自分自身の見解への自信がやや確かなものでなくなったと話す。
カシュカリ総裁は「高インフレにつながったダイナミクスや、なぜこれほどまでに高止まりしているのか非常に多くの不明な点があり、今でもディスインフレのプロセスに不意を突かれている」と述べ、「自分が正しく、FOMCの他の当局者は間違っていると言えるほど十分な確信を持つのは私には難しい」とコメントした。
原題:Fed Dissents Dwindle in Powell Era Despite Policy Differences(抜粋)
(原文リンクを添付します)
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著者:Craig Torres、Catarina Saraiva
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