データが示す「Z世代」TikTok人気の意外な事実 「Z世代の費やす時間が長いアプリ」ランキング
TikTokやXの利用時間が年齢ごとに大きく異なるのに対し、LINEは広い年代に利用されているのが特徴だ。最も利用時間の長い15歳の32分と最も利用時間が短い69歳の10分を比較すると22分と差があるが、20歳から50歳はすべて19分から24分に収まっており大きな差はない。
これはLINEが娯楽だけではなく幅広い年代におけるコミュニケーション手段として浸透しているためだと考えられる。
世代で一緒くたにせず細かな分析が必要
世代内で利用するアプリに違いがあることもZ世代の特徴だ。TikTokがZ世代の中でもより若い層に利用されているのに対し、20代にはXのほうが利用されている。より若年であるほど、動画を介したコミュニケーションが好まれていると考えられる。つまり、ブラウザで調べる代わりにSNS、たとえばTikTokなどで検索するようになっているかもしれない。
”Z世代”という言葉がフォーカスされるあまり、Z世代の中の多様性が軽視されていないだろうか。本稿では年齢にフォーカスし、Z世代の中でも19歳と27歳ではスマホの使い方に大きな違いがあることを見てきた。性別や居住地域など、他にも様々な要素で同様の世代内の違いがあるだろう。Z世代を対象としたマーケティング施策を検討する際は、世代で一緒くたにするのでなく、より解像度高く彼ら、彼女らを理解することが必要だ。
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