資格試験に受かる人の勉強は「質と量」どちら重視 「資格試験に落ち続ける人」が陥りがちなパターン
一方で、サボり癖があって練習でやられてばかりでも、試合で連勝を続ければ、誰からも強い選手として認識されます。
資格試験も、最終的な目標は合格することです。
確かに、勉強を続けていればその分野について専門的な知識を蓄積できます。ですが、最終的に合格しなければ、その分野のエキスパートであるという客観的評価は得られません。
一方で、国家資格は、ライセンスを保持していると、専門家であると国のお墨付きを得られます。
試験に受からなければ、いくらその内容を勉強したとしても、ただの詳しい人に過ぎません。合格するという事実に大きな意味があります。
模試の活用の仕方
それでは、本番に強くなるにはどうしたらよいでしょう。
個人差もあるので、こうすれば絶対に大丈夫、という絶対的な正解はありません。
逆に、「失敗するパターンをあらかじめつぶしておく」と考えるべきです。
ですから、なるべく本番と近い環境で、模試を受けることが望ましいのです。
本番と同じ環境で何度も模試を受けると、自分に特有の失敗が見えてきます。
たとえば、私がよくやっていたのは問題の読み間違いです。
「正しいものを選べ」という問題で誤ったものを選んでしまったり、「小数点2桁までで解答せよ」という指示を読み飛ばして、小数点以下を四捨五入して解答したりすることがありました。
答えがわかっているのに間違えるのはとてももったいなく、合否を分ける可能性もあります。
これらは本番では絶対にしたくないミスです。
整理すると、模試の目的は大きく分けて三つです。
一つ目は、緊張しないように試験の雰囲気に慣れること、二つ目は客観的な現在の実力を測定すること、最後の一つが、自分が起こしてしまいがちなミスを把握し、本番で行わない方法を確立する、です。
そして、失敗には、ダメージを負うものと、そうでないものがあります。
たとえば、新規ビジネスを立ち上げて失敗したら、お金が減ってしまいます。
出資を受けていた場合は、出資者からの信用を失うこともあります。