歴史と過去問に共通するもの、わかりますか? 読み書きそろばん以前の考えるトレーニング

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歴史上の出来事を具体的に学ぶのと抽象的に学ぶことの違いを整理してみます。

各々の違いを一つずつ見ていきましょう。

まず一つ目は「具体は一つひとつバラバラで抽象はそれをまとめたものである」という違いを歴史の勉強にあてはめると、過去の出来事を個別の「点」としてとらえるのが具体の視点とすれば、それらを複数つなげて「線」としてとらえたり、さらに複数の線をつなげて、たとえば時間軸と空間軸(地域の広がり)を組み合わせて「面」でとらえたりするのが抽象レベルでの考察ということになります。

歴史を「暗記」で終わらせるのはもったいない

続いて、そうすると当然のことながら、見ている範囲も狭いミクロの範囲でとらえるのが具体レベルで、広いマクロのレベルでとらえるのが抽象レベルということになります。

その結果として、具体レベルで歴史をとらえるとは具体的な人名や地名、そして各出来事の年代を暗記することに力がそそがれるのに対して抽象レベルではそれらの流れやつながりをとらえることになります。

歴史の勉強を「人名・地名と年代の暗記」で終わらせることほどもったいないことはありません。それは単なるスタートであって、むしろそこからが勝負なのです。ここまで来て初めて歴史の勉強が「単なる過去の話」から「現在や将来に活かす学び」へと変化するのです。

料理でいえば、食材を調達することにつかれきってしまってそこで料理もやめてしまうので、せっかく調達した食材をすべて腐らせてしまうようなものです。

では実際にはどのような場面で歴史上の出来事を抽象化して学ぶことができるのでしょうか?実際に社会に出て仕事や日常生活でのさまざまな課題に取り組んでいくと、実は具体レベルではバラバラに見える問題も抽象化すると根本的にはいくつかの基本的問題の組み合わせでできていることがわかります。

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