イスラエルと連帯する米国は「ガザ虐殺」の共犯者 アラブ世界の怒りあおる鉄壁のイスラエル支援
「アラブ世界では、ハマスを支持しない人々の間でも怒りが膨れ上がっている」。エジプトのナビール・ファフミー元外相は、西側の大国は「イスラエルに青信号を出し」ており、「事態が一段と血なまぐさくなっていく中、西側は自らの手を血で染めることになる」と話した。
こうした怒りの感情は極めて強く、「アメリカに死を」というフレーズが改めて中東に響き渡っている。アメリカの親密な同盟国であるバーレーンで13日に行われた抗議活動でも、この言葉が使われた。
パレスチナ人やその他のアラブ人の多くは取材に対し、イスラエルとアメリカの政府上層部の語り口は、パレスチナ人を人間未満の存在として扱い、戦争をあおるものになっていると話した。
今回の戦争が始まったとき、バイデン大統領は、イスラエルの兵士と民間人を射殺し、約200人を人質にとったハマスの奇襲攻撃を「純然たる完全な悪」と呼んだ。
イスラエルのヨアフ・ガラント国防相は、「われわれは人間の形をした獣と戦っている。ハマスは存在しなくなる。われわれはすべてを消し去る」と言った。
バイデン政権のイスラエル支援は犯罪レベル
アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官は過去1週間で中東各国を歴訪する中で、ハマスの攻撃に対するイスラエルの軍事報復でどのような被害が生じようとも、バイデン政権は相当なところまで許容するというシグナルを送った。
パレスチナ系イスラエル人で、弁護士としてイスラエルとパレスチナの間の交渉に関わってきたディアナ・ブットゥ氏は、イスラエルに対するアメリカの支持は固いため、イスラエルとパレスチナの紛争でアメリカが演じる役回りについて「何の幻想」も抱いたことはないと語る一方で、バイデン政権の反応には愕然としたと話した。
「内臓をえぐられるような思いだ。ここまでイスラエルに味方するのは、大虐殺に加担するのに等しい」