「会見大荒れ」細田氏、議員は続投という"厚顔無恥" 「旧統一教会」「セクハラ」は「問題ない」と強弁

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記者会見で記者の質問を聞き直す細田博之氏(写真:時事)

細田博之衆院議長(79)が10月13日の記者会見で「体調不良」を理由に辞任表明した。国権の最高機関トップの突然の辞任表明は極めて異例。ただ、細田氏が次期衆院選以降も議員は続けると明言したため、野党はもとより与党内からも「議員の仕事を甘く見ている」(自民幹部)などの批判が巻き起こっている。

細田氏は2021年11月の議長就任時から、一部週刊誌などに旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との深いつながりや、議長担当の女性記者へのセクハラ疑惑を指摘され、「議長としての見識や資質」が問われ続けてきた。辞任会見では踏み込んだ説明もせずに「そもそも事実がなく、問題ない」と繰り返したが、永田町では「厚顔無恥も甚だしい」(立憲民主幹部)との声が噴出した。

細田氏を取り巻くさまざまな「疑惑」について、議長就任以来初の本格説明の場となった辞任会見は、①衆院記者クラブ加盟各社それぞれ1人、②時間は30分間メド、質疑応答は撮影NG――などと事前に厳しく規制されたことで、「ジャニーズ会見での『NGリスト』よりひどい」(共産幹部)とこちらも“大炎上”。

結果的に、質疑応答の撮影は認められたが、会見は大荒れとなり、記者団が「予定時間を超えて食い下がったが、55分間で打ち切られるという後味の悪い幕切れとなった。

岸田文雄内閣の支持率低迷にも拍車

そもそも細田氏は自民党幹事長、官房長官など数々の要職を歴任する一方、党内最大派閥・安倍派の前身である細田派の会長を務めるなど、「掛け値なしの自民党重鎮」(自民長老)だ。それだけに、今回の議長辞任騒動には「自民党の体質そのものが問われかねない」(同)との声も少なくない。

自民党は後任議長に額賀福志郎元財務相(79)を充てる方針だが、今回の細田氏の議長辞任騒動への批判が、岸田文雄内閣の支持率低迷にも拍車をかけており、20日召集の次期臨時国会での与野党攻防だけでなく、年内解散含みの混迷政局にも影響を与えることは避けられそうもない。

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