石けんの売上を6倍にしたあるシンプルな行動 顧客に商品の強みを伝え切ったウタマロ石けん
このような理由で、小さな子どもを持つ親の必需品として広がっている、というのが売上6倍の秘密だと思います。
「ほかの洗剤では落とせない、子どもの靴下の泥汚れを落とせる」というのがウタマロ石けんの「強み」=「あなたから買いたい」理由になっています。
実際、ウタマロ石けんもそれを訴求しています。ホームページから一部を抜粋してみます。
ユニフォームの泥汚れ
あきらめていた泥汚れもしっかり落として白く!
くつ下の汚れも
皮脂汚れや泥・土などのガンコなくつ下汚れもキレイに落ちる!」
この「強み」が刺さる顧客はもちろん、「子どもの靴下の泥汚れに悩む親」ですね。強力な「強み」はありそうです。
この戦略を3C(Competitor:競合、Company:強み、Customer:顧客、という3つのCで戦略分析をするフレームワーク)で分析しますと、
となり、問題はなさそうに思えます。
ウタマロ石けんの戦略課題
しかし、ウタマロ石けんには大きな課題がありました。
「子どもの靴下の泥汚れが落ちる」という「強み」をお客様に伝え切るのが難しいのです。TVCMなどで、「子どもの靴下の泥汚れが、ものすごく、大変、素晴らしく、超超超超落ちるんです!」と「強み」を連呼しても、その汚れ落ちの良さは伝わりません。洗剤のCM はどれもみな「汚れ落ち」を訴求しますから、TV などの広告媒体だけでは「強み」を「伝え切る」ことが難しいのです。
つまり、ウタマロ石けんは、強みを「伝え切る」ことに大きな課題があったのです。
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