「ガチ中華300店以上食べた」彼が極めた名店探し 美味しい店の探し方や、失敗を回避するコツ

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もちろん、店の大きさだけがすべてではないが、その裏にある事情までみると当たりの店を引ける確率が高くなる。

料理注文のコツ

店までたどり着いたはいいが、ガチ中華に慣れていないとどんな料理を頼んだらいいのか悩んでしまうこともあるだろう。

中国在住時に1人で入った店で何も考えずに美味しそうな2品頼んだところ、とても1人では食べきれない量の料理が2品出てきて、泣く泣くテイクアウトしたり、お腹をパンパンにさせたことが何度もある。

料理の頼み方については人数にもよるが、仮に4人だとしたら冷菜1品に肉や野菜などの炒め物1〜2品、肉や魚などの煮込み系が1〜2品、水餃子や炒飯、麺などの主食を1品、スープ系を1品と、料理の系統や味付け、使っている具材をバランスよく分けて注文すると飽きることなく食べられるだろう。

炒め物は辣子鶏(唐辛子と鶏肉の揚げ炒め)だから、煮込み系は酸菜魚(酸菜と白身魚の煮込み)にする、といったような具合だ。

ガチ中華 阿生
巨大な鍋を使った煮込み料理、「鉄鍋炖」は東北地方の郷土料理だ(写真:筆者撮影)

また、店によって1品の量が極端に多かったり少なかったりとバラツキがある場合もあるので少しずつ頼んで足りなかったら追加注文する、というのもオススメだ(中国人と食事に行っても不夠再点:足りなかったらまた頼もう、という会話がよくされている)。

メニューが多すぎて迷ってしまったら、店員さんに聞くと、たいてい看板メニューやおすすめメニューを教えてくれるので、聞いてみるのもいいだろう。量が足りるかどうかも聞くと、ざっくりだが「あと1品頼んだほうがいいかも」、や「ちょうどいいくらいですね」と教えてくれる。

ガチ中華の店では、日本人向けに、誰もが知っている麻婆豆腐や回鍋肉(ホイコーロー)がメニューに載っていることが多い。

これらは四川料理なので、四川料理の店であれば本場の味が楽しめるが、広東料理の店や上海料理の店で四川料理を頼むと味が微妙だったり、日本人向けの味付けになっていることが多い。せっかく北海道料理が美味しいお店に行ったのに、沖縄料理を頼んでいるようなイメージに近いかもしれない。

飲み物に関しても、当たり外れがある。店によってはビールサーバーの洗浄をきれいに行っていないために、プレミアムモルツの神泡のはずが、ムラがある泡になっていたり、そもそも生ビールの味が微妙なこともある。ハイボールやサワーのウイスキー、焼酎の味が濃すぎたり、薄すぎたりする店も多い。ドリンクでの外れを防ぐためには、青島ビールなどの瓶ビールや、ペットボトル、缶に入っているドリンクを頼むのが外れ回避の方法だ。

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