佐野史郎、2021年は大病患い「もう駄目だ」と思った コロナ禍に多発性骨髄腫を発症…彼が今語ること
── 今、68歳です。今後の人生をどう生きたいというのはありますか。佐野さんにとっての幸せとはなんでしょう。
佐野:演技や音楽、写真など、これまでやってきたいろんなことが今、分け隔てずに連なっていると感じています。20代から同じような俳優生活を送っていらした先輩たちを見ると、70前後で亡くなる方が多くて。だから自分も、10年前くらいから何か病気をするのかなとうっすらと思っていたところもありました。60代はその不安を払拭するためにむしろ一番勉強しなきゃと思っていたし、仕事もがむしゃらにしてきました。でもそうやって働きすぎた結果なのか、体を壊してしまって。
「生きたい」と思えることが一番の幸福
佐野:願望としては、やっぱりまだ生き延びたいですよね。あんなふうに生死をさまよったのに、90歳になってもまだ仕事をしているというのが一番面白いのかな、って。
病気が発覚する直前によく「楽しかった」と口にしていました。体はわかっていたんですね。事実、ここまで楽しい人生を送ってきました。それでも生きたい。どれだけ強欲なのよ、と言われても生命に対する執着からは逃れられない。「生きたい」と思えることがやはり一番の幸福なんじゃないかな。生きていることの幸せや力強さ、自分が今ここに存在しているという喜びを他者とわかちあえれば、それが幸福なのではないかな、と思います。
会場/彫刻の森美術館 丸太広場キトキ
開館時間/9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日/なし(年中無休)
HP/佐野史郎写真展 瞬間と一日
トークショー
日時/2023年10月14日(土)13:30~14:30
場所/彫刻の森美術館 丸太広場キトキ
対談/立川直樹
2024年彫刻の森美術館カレンダー
2023年10月12日(木)発売予定 価格1540円(税込)
サイズ 壁掛けカレンダー(使用サイズ縦30cm×横30cm)
彫刻の森美術館ショップ、一部書店、amazon等で販売予定
※掲載商品はすべて税込み価格です
- 文/鳥海美奈子 写真/平郡政宏 スタイリング/中島エリカ
ヘアメイク/中山知美 編集/森本 泉(LEON.JP)
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