岸田総理に教えたい「初任給倍増計画」驚きの全貌 消費力の高い若者にお金を回して経済復活せよ

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若者が低賃金で我慢し、後々収入を取り戻す年功序列の仕組みは、人口が増加していた時代にはうまく機能したのかもしれません。しかし、現在の日本のように、人口減少が始まってしまった国ではまったく機能しません。百害あって一利なしです。

一方、大卒の初任給を引き上げれば、入社数年目の先輩世代の賃金も上昇し、所得も増加します。すると所得税収入が増加し、消費が増えて、消費税収入も増えます。このような流れが生まれれば、財政健全化に向けて歩み出すことにもなります。

企業の設備投資と生産性向上がカギ

初任給を上げるためには、企業が設備投資を増やし、生産性を向上させなくてはいけません。

現在の日本の労働生産性は世界39位と、ルーマニアより低い順位に甘んじています。正直、先進国を名乗るのもためらってしまうレベルの、体たらくっぷりです。ですが、その分たっぷりと改善の余地が残されているとポジティブに考えることもできます。

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