ホンダ「N-BOX」新/旧比較に見る購入の注意点 旧型の在庫もある今こそベストタイミング?

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カスタムには自然吸気とターボの両方があり、それぞれに内外装やシート生地が上級化する「コーディネートスタイル」を設定した。スロープも選べる。

カスタムは品格のある佇まいと性能の高さを表現したという(写真:本田技研工業)
カスタムは品格のある佇まいと性能の高さを表現したという(写真:本田技研工業)

先代には、助手席を前後に57cmスライドできる「スーパースライドシート」を装着するEXグレードが用意されたが、新型ではこれも「期待したほど売れなかった」という理由で廃止している。

ポイント4:4万~5万円の実質的な価格アップ

新型N-BOXのグレードと価格を先代型と比較すると、以下のようになる(価格はいずれも2WD)。

■新型の標準車:164万8900円
■先代の標準車L:159万9400円

5万弱の価格アップとなるが、その内容を見てみると注意すべき点がいくつかある。

良い点は、先代Lで4万4000円のオプションだった「サイド&カーテンエアバッグ」が、新型では標準装着になったこと。また、安全装備の近距離衝突軽減ブレーキや急アクセル抑制機能も、新型で新たに標準装着となる。

その代わり、先代Lで標準装備だった前席シートヒーター、後席センターアームレスト、コンビニフック付きシートバックテーブルが、新型ではオプション設定に変更された。

カスタムモデルのインテリア(写真:本田技研工業)
カスタムモデルのインテリア(写真:本田技研工業)

また、収納設備も変化している。新型ではグローブボックスの容量を2倍に増やす代わりに、メーターの配置を変えたことで、ステアリングホイールの奥側に装着していた収納ボックスが廃止された。そのほかの収納設備も少し減っている。

装備の増減を考慮すると、約5万円の価格アップにもかかわらず、新型の標準装備モデルと先代Lの装備水準は“ほぼ同程度”といえる。

■新型のカスタム:184万9100円
■先代のカスタムL:182万4900円

新型のカスタムは、標準車と同様に安全装備の近距離衝突軽減ブレーキや急アクセル抑制機能を加えたが、先代型に標準装着された後席センターアームレストは設定されず(カスタムターボには標準装着)、コンビニフック付きシートバックテーブルはオプションとなる。スピーカーは、先代のカスタムLは8個だったが、新型は6個に減った。

価格上昇は2万4200円と標準車よりも少ないが、細かな装備をコストダウンしているため、こちらもやはり実質的には4万~5万円の値上げと考えられる。

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