フジテレビが仕掛けた「ネット専門局」の正体 「24時間ニュースぶっ通し」で何を狙うのか
ネットとテレビの関係は変わったか
――4月1日から始まったフジテレビの24時間報道専門チャンネル「ホウドウキョク」ですが、開局してまだ間もないとはいえ、これまでの手ごたえからお伺いしていいですか?
社内外ともに、思った以上には評判がいいです。
――もっとたたかれるかと思ってました?
そうですね。数年前は、「またテレビがネットのことをよくわからないでなんか始めてるよ」みたいなネガティブな反応って必ずあったんですけど、そういう声はいまのところはかなり少ないですね。今さらテレビだから、地上波だからって特別「敵視」するという空気もほとんどないですね。
――ネットと放送の関係も相当変わってきた?
そうなんだと思います。テレビ局の側も、番組内でウェブサイトのURLを表示したり、検索窓を出したりすることですらちょっと、という時代もありました。でも、地上波のニュースを切り出してネットでも配信するようなことであれば、もう10年くらい前からやっているわけですよね。ネットとテレビ番組の連動みたいなことも、今では当たり前になっています。
――見逃したドラマをネットに期間限定で再配信するというのも、ちょっと前では信じられないような状況です。
スマホ片手にテレビを見るというスタイルは、もはや当たり前ですよね。テレビの人間は、ネットを敵視するばかりではなく、いかに両方を同時に利用してもらうかというところにいっています。ただ一部では、まだまだ抵抗感が残っていますね。たとえば「スポンサーにどう説明するか」ということが問題になる場合もありますし、「地上波の客を奪うんじゃないか」というふうに思う人がいるのも確かですけどね。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら