英国のひまわり畑「ヌード禁止」の看板立てた事情 なぜか際どい写真を撮ろうとする人が続出

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この農園での写真撮影は、全体的には歓迎されている。ウィルソンは農園のあちこちに、グランドピアノやバスタブ、トラクターなど、写真撮影に適した小道具まで設置しているくらいだ。

優美に咲く、背丈の高い金色のヒマワリは、写真の背景として完璧だ。そのヒマワリが約200万本と大量に植えられているウィルソンの農園は、温かさ、愛、幸せを象徴するヒマワリに隠れて際どい写真を撮影するのにうってつけの場所となっている。

ヒマワリがあると服を脱ぎたくなる?

「ヒマワリがあると、明らかに人々は服を脱ぎたくなるようだ」と、ウィルソン。

農園で裸になる人は以前から存在したが、今年はその数が増えており、小さな子どもが目撃してしまうケースも出てきているという。

「うちのヒマワリ畑に来て際どい写真を撮影したりする人は、これまでもずっといた。ただ、周囲のさまざまな年齢の人々にも配慮してほしいということだ。ここは家族連れがやってくる場所なので」

ウィルソンによると、警告看板やソーシャルメディアでの呼びかけは効果をもたらしている。

「ここ1週間は来園者数がとても多かったが、『公衆の面前で裸にならないで』という当園のお願いをしっかりと守ってくれている」。ウィルソンの話では、ヌードを含む写真撮影のためにプライベート枠での利用を依頼する人の数も増えているそうだ。

ヒマワリが以前からヌードと組み合わされてきたことを考えれば、それは驚くようなことではないだろう。例えば、ヘレン・ミレン主演のイギリス映画『カレンダー・ガールズ』(2003年)は、血液がんの研究費を集めるために中年女性たちがヌードカレンダーのモデルになるという話だが、その写真にはヒマワリがたくさん写っていた。ちなみにこの映画は、実話に基づいている。

(執筆:Claire Moses記者)
(C)2023 The New York Times

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