2790万円、アルピナの超高級SUV「XB7」のすごみ グランクーペの「B8」とともに軽井沢で試乗した

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今回のイベントは、BMWアルピナのインポーターであるニコル・グループにより主催された。彼らは2025年末までの間に1台でも多くのアルピナを日本のファンに送り届けたいと考えており、このあたりドイツのアルピナ本体と同じ志を持っているといえるだろう。

ニコル・グループは1977年にニコル・レーシング・ジャパン合同会社として設立されたあと、アルピナの日本総代理店という側面をもちながら、BMW/MINIディーラーとして7度も最優秀賞を受賞している。2021年10月にはアメリカのペンスキー・オートモーティブ・グループ(PAG)の100%子会社となったことが驚きをもって業界に受け止められた。

ペンスキーとはインディ500などのアメリカンモータースポーツで有名なあのペンスキーだが、北米を拠点として英国、欧州、オセアニアにて自動車関連事業に携わっており、世界最大級の自動車ディーラーグループとして35のブランドを取り扱い、300以上の拠点を展開している。世界最大のBMWディーラーを率い、運輸産業のコングロマリットとして途方もない企業規模を持っているのだ。

フェラーリやロールス・ロイスも取り扱い

PAGのアジアで最初の拠点であるニコル・グループは、この9月には横浜のみなとみらいにフェラーリの新ショールームを、年末には横浜の港北に新工場と中古車ショールームを開設する。また11月にはロールス・ロイスのショールームもみなとみらいで新装オープンする予定だ。

アルピナ/BMW/MINI/ロールス・ロイス/フェラーリの5ブランド17拠点を持つ日本有数の有力ディーラーとして、今まで以上に販売ならびにアフターサービスに力を入れていくとしている。

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冒頭で述べたように、アルピナ(ブルカルト・ボーフェンジーペン有限&合資会社)は、2025年12月末をもってアルピナ商標をBMW 社に譲渡する。以降の新生ブルカルト・ボーフェンジーペン社は自動車の開発とエンジニアリング業務を続け、「新しいモビリティ」の開発にも挑戦するとしているが、現時点では日本のニコル・サイドにも新しい取り組みに対する確たる情報はもたらされていないという。

ともあれ、従来の枠組みに基づく、内燃機関車の温もりと多くのエンジニアたちの経験が詰まった魅力的なBMWアルピナを新車で手に入れられる期間は限られている。「まだ日本向けの枠を売りきったわけではない」とのことながら、とりわけB5シリーズ以上のモデルは受注生産的な側面が強いことも考えると、気になる向きは早めにディーラーと相談したほうがよさそうだ。

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田中 誠司 PRストラテジスト、ポーリクロム代表取締役、PARCFERME編集長

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たなか せいじ / Seiji Tanaka

自動車雑誌『カーグラフィック』編集長、BMW Japan広報部長、UNIQLOグローバルPRマネジャー等を歴任。1975年生まれ。筑波大学基礎工学類卒業。近著に「奥山清行 デザイン全史」(新潮社)。モノ文化を伝えるマルチメディア「PARCFERME」編集長を務める。

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